最近テレビCMなどでも、「お腹の脂肪にカテキン」のようなフレーズをよく耳にします。
お茶がからだに良いということはなんとなくわかっているけど、なぜ"お腹の脂肪"に関係しているんでしょう？
お茶独特の渋の成分でもある「カテキン」がキーワードのようですが、そのカテキンの中でも「ガレート型カテキン」と呼ばれるものがあることをご存知ですか？
カテキン=お茶というイメージが強いと思いますが、カテキンはポリフェノールの一種で、タンニンと呼ばれるお茶独特の渋みの成分です。
体に良いと言われているカテキンですが、お茶の中には8種類のカテキンが存在しています。
その中でも、「エピカテキンガレート」「エピガロカテキンガレート」「カテキンガレート」「ガロカテキンガレート」の"ガレート型"カテキンと呼ばれる4つのカテキンにはさまざまな健康効果があると言われています。
脂質の吸収を抑制
"ガレート型カテキン"には脂肪の吸収を抑える働きがあります。
体内に摂取した脂肪は、小腸で「リパーゼ」と呼ばれる消化酵素によって分解されます。分解された脂肪が小腸から体内に吸収されるのです。
ガレート型カテキンは、リパーゼの正常な機能を妨げる作用があります。カテキンによって邪魔をされ、リパーゼに分解されなかった脂肪は体内に吸収されずに排泄されることになります。
お腹の脂肪を減らす
出典：薬理と治療,44巻7号 Page1013-1023 (2016)より作図
研究レビューの対象となった論文のうち、代表的な1報を事例として提示しています。
グラフはBMI25以上30未満の男女150名で、一方は茶カテキン（ガレート型カテキン）を1日あたり263.8mgを12週間摂取。
もう一方は茶カテキンを含まない、見た目や味がそっくりなもの（プラセボ）を摂取した比較です。
日常的な活動と一緒にガレート型カテキンを摂ることで、食事の脂質吸収を抑制することにより、肥満気味の方のお腹の脂肪をサポートをしてくれます。
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