多様化する価値観と、常に進化するテクノロジー。
2023年1月10日、ユーグレナの力を最大限生かした新ブランドが始動。構想から原料やテクスチャーの完成に3年以上費やした渾身のブランドを試行錯誤を繰り返して完成させたチームの裏側を探ります。
※1 本来備わっている肌の健やかさを保つ力のこと
工藤萌の挑戦
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「高校生の時、自分のアルバイト代で初めて1本の口紅を買いました。
その時すごく興奮して高揚したんです。化粧品はただの“モノ”じゃなくて、人に夢と自信を与えるんだ、と気づいて、こういうものを作りたいなって」22歳で念願の最大手化粧品会社に入社。
11年目で最年少ブランドマネージャーに昇格。
「街で自分が作った口紅を使ってくださっている方を目にする機会も増えて、人々の生活を豊かにできているんだな、とやり甲斐を感じていましたし、会社が大好きでした」という工藤が、ユーグレナ社に転職した理由は「出産を機に時間軸も挑むものも変わった」から。
何よりも子どもの未来に想いを巡らせ、30年後、50年後の世の中の在り様を考えるように。
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「マーケティングは人の認識や行動を変える力があります。大量消費大量生産を促すのではなく直接的に商品を通じて社会課題をなくせるようなことに挑戦してみたい、と思い、ユーグレナの可能性に魅了されました。
化粧品に関してはこの3年、“装うブランド”ではなくて“本質的な美を育むブランド”を育てたい、と奮闘してきました。研究員が、ユーグレナ由来の素材を肌に貼る実験をしたら調子が良かったという話を聞いて、ピンときて。
“ナチュラルでいて効く”という安心と効果を届けたい。
シワにはこれ、たるみにはこれ、シミには…と対症療法的に次々登場する美容液戦争から人々を解放し、健やかな美しさを実現していきたいという想いもあります」
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1月10日、満を持してウェルビーイングビューティの思想を有するブランド、NEcCOのスキンケア商品が発売。
「実は2度、発売を延期してるんです。本当に必要な価値を届けるために挑戦的で新しい処方にチャレンジし、研究と開発と生み出す苦難を乗り越え、やっと発売ができてうれしいです」
「SNSにユーグレナパウダーを使って飛行機の形をしたクッキーを作って投稿下さったお客さまがいらしたんですね。私達のバイオ燃料事業をずっと応援してくださっていて。お客さまは共同体なんだな、と思えて。そういうお客さまと熱い研究員もいる。だから怖さもあるけどワクワクのほうが9割です」
工藤 萌Moe Kudo
(株)ユーグレナ ヘルスケアカンパニー
- Q1 今どんな人にでも会えるとしたら?
- 「民藝運動家の柳宗悦(故人)。装う美ではなく、本質的な美、“用の美”に今強く惹かれるので」
- Q2 自らを動物に例えると?
- 「イノシシ。目標を定めると他は全く目に入らず猪突猛進しちゃう。もう少し周りを見る目も持たないといけないなぁと思っています」